エナジーバンパイアとは？特徴10選と対処法（チェックリストつき）

執筆者

ている

スピリチュアル

「この人といるとものすごく疲れる」

という人に出会ったことはありますか？

話した後にいつも疲れてしまったり、一緒にいるだけで嫌な気分になったりする人は、「エナジーバンパイア」と呼ばれています。

この記事では、エナジーバンパイアの特徴10選と対処法などを解説します。

また、エナジーバンパイアの行動チェックリストを用意したので、あなたの周囲にエナジーバンパイアがいないか、あるいは自分自身がその特徴を持っていないか確認してみましょう。

エナジーバンパイアとは

エナジーバンパイアとは、人から元気やエネルギーを吸い取るような人のことです。

これは心理学やスピリチュアルの分野で使われることの多い概念で、他者と関わるなかで相手を疲弊させたり、感情的に消耗させたりする人のことを指しています。

エナジーバンパイアには、意図的な場合と無意識の場合があるため、注意が必要です。

意図的な場合は、自己愛的な傾向（ナルシシズム）や支配欲が強い場合が多く、主に以下のような行動を取ります。

相手を精神的に疲弊させて支配関係を築こうとする
相手の自信を削ぐような言動を繰り返す
相手を意図的にコントロールしようとする

無意識の場合は、本人に悪意や意図はないものの、主に以下のような態度や行動が、他人を消耗させます。

常にネガティブな話題を持ち出す
過剰に助けを求め、被害者意識が強い
常に不安そうで、依存や執着をしてくる

どちらにしても一緒にいると疲弊してしまうため、対処法を知って自分を守ることが大切です。

エナジーバンパイアの特徴10選

エナジーバンパイアが他人のエネルギーを奪うのは、自分が満たされていない、あるいはストレスを感じていてエネルギーが足りない状態だからです。

そのため他人からエネルギーを吸い取ることで、自分を満たそうとします。

一緒にいる側の立場からすると、気分が滅入りやる気が失われてしまうでしょう。

ここではエナジーバンパイアの特徴を10個紹介するので、自分の周囲にエナジーバンパイアがいないか確認してみてください。

①ネガティブな発言を繰り返す

エナジーバンパイアは、常に物事を否定的に捉え、ネガティブな発言を繰り返す傾向があります。

たとえば、以下のような発言をします。

「どうせ無理」
「悪いことばかり起きる」

このような発言は、自分のストレスや不安を周囲にぶつけているだけなので、聞いている側の気分を沈ませ、エネルギーを奪います。

自分で解決策を考えるわけでもなく、ただ他人に共感やなぐさめを求めているのが特徴です。

結果的に、相手には「支えなければならない」というプレッシャーがかかり、精神的に疲れてしまいます。

②人の話を聞かない

エナジーバンパイアは、自分の話や意見ばかりを優先し、人の話を聞きません。

会話が一方的になりがちで、相手の感情や状況には無関心です。たとえば数人で話しているときに、以下のような態度を取ります。

誰かが話している最中に割り込んで話題をすり替える
誰が話していても、自分の話に戻してしまう
自分以外の人の話で盛り上がると不機嫌になる

このような態度が続くと、一緒にいる人は孤立感や疲れを感じます。楽しいのは本人だけなので、周りの人は結果的に離れていくでしょう。

③被害者意識が強く他責思考

エナジーバンパイアは、自分を「被害者」と位置づけ、問題の原因を他人や環境のせいにするという特徴があります。

自分の責任は否定し、他人の粗探しをして責任をなすりつけるのです。あるいは「環境が全部悪い」と環境のせいにして、責任転嫁します。

そして「自分はこんなに辛い思いをしている」と強調することで、周囲の同情を引き出そうとします。

結果として、周囲の人間はフラストレーションを感じ、その被害者意識と他責思考に頭を抱えてしまうのです。

④自分の非を認めない

エナジーバンパイアは、もし自分に問題があっても、それを認めず謝罪や反省をしません。

誰かに責任を追及されても「そんなことはない」と、のらりくらりと責任をかわします。

相手に問題を指摘され、それが図星だった場合は、反対に怒り出して相手のせいにすることもあるでしょう。

この無責任な態度は、建設的な話し合いを妨げ、相手にフラストレーションや無力感を与えます。

問題が繰り返されても態度を改めることはないため、周囲の信頼を失い人間関係に悪影響を及ぼします。

⑤他人を見下している

エナジーバンパイアは、他人を見下し、批判する傾向があります。

たとえば以下のような態度を取ることで、相手の自信を削ぎます。

相手の欠点を指摘する
皮肉を言う
馬鹿にする

しかも、あえて公の場で行うこともあるでしょう。

このような態度は、自分の劣等感や不安を隠し、自分を優位に見せるための防衛反応であることが多いです。

しかし、公然と相手を貶めるため、周囲の人にとっては相当な精神的な負担となります。結果的に、周囲から敬遠され、孤立することも珍しくありません。

⑥自慢話が多い

エナジーバンパイアは、自分の成功や能力を過剰にアピールし、自慢話を繰り返す傾向があります。

会話の中で頻繁に自分を話題の中心にし、相手が関心を持つまでその話を続けることが特徴です。

たとえば、相手から称賛されるまで、以下のような話をし続けます。

「こんなに大変なことをやり遂げた」
「周りにすごいと褒められた」
「自分は人気者である」

背景には、自己肯定感の低さや、他人からの承認を求める心理が隠れていることが多いです。

しかし、こうした一方的な態度は、相手のエネルギーを奪い、会話のバランスを崩します。

⑦思い通りに支配しようとする

エナジーバンパイアは、他人の行動や意思を、自分の思い通りに操ろうとします。

指図や干渉を繰り返し、相手の選択肢や自由を奪うことが特徴です。

また、感情的な操作（罪悪感を与える、恐怖を煽るなど）を用いることで、相手をコントロールしようとします。

このような支配的な態度は、相手にストレスや圧迫感を与えるだけでなく、関係全体を不健全なものにします。

しかも、支配すること自体に喜びを感じてしまうエナジーバンパイアも多いでしょう。一度支配されてしまうと、関係を解消するのは簡単ではないため、注意が必要です。

⑧嫌がることをする

エナジーバンパイアは、相手が嫌がると分かっていながら、意図的または無意識にその行動を繰り返してしまうという特徴があります。

たとえば、以下のように相手を不快にさせる態度を取ります。

相手の弱点を指摘する
プライベートな話題に踏み込む
「嫌だ」と言っていることをあえてやらせようとする

これにより、相手は「自分が尊重されていない」と感じ、精神的に疲れてしまいます。

このような行動は信頼関係を壊し、周囲との軋轢を生む要因となるでしょう。

⑨執着や依存をしてくる

エナジーバンパイアは、特定の人に対して過剰に依存し、感情的に執着する傾向があります。

常識の範疇を超えた頻繁な連絡や、一方的な要求を繰り返し、相手が距離を取ろうとすると罪悪感で縛りつけようとします。

心理的な背景としては、以下のようなものがあるでしょう。

自己肯定感の低さ
幼少期の愛情不足
自分自身でエネルギーを補充できない
感情的な欠如
埋めがたい孤独感

しかし、どんな理由があるにせよこのような態度は相手の自由やプライバシーを侵害し、精神的な負担を増やすものでしかありません。

⑩過剰に関心を引きたがる

エナジーバンパイアは、常に自分に注目を集めたいという欲求を持ち、過剰に関心を引こうとします。

ささいな問題を大げさに話すなど、感情的な言動で周囲を振り回ことが特徴です。たとえば、他人の注意を引くために、以下のような態度を取ります。

必要以上に不幸を演じる
成功したことを誇張して話す
自分が人気者であると過度に強調する

この行動の裏には、自己肯定感の低さや不安が隠れていることが多いです。

しかし、これが繰り返されると周囲の人々は精神的に疲れ、エネルギーを奪われるように感じます。

エナジーバンパイアの顔の特徴

実はエナジーバンパイアには、わかりやすい顔の特徴があります。

よく「内面が外見に出る」という言い方をしますが、エナジーバンパイアの場合もまさに、内面の状態が外見に影響を与えているのです。

そのため、表情や見た目で、エナジーバンパイアかどうかを見分けることができます。

どのような顔の特徴があるか、みていきましょう。

笑顔がなく暗い表情をしている

エナジーバンパイアは、内面的に満たされていないことが多く、その不安や不満が表情に現れます。

日常的にストレスやネガティブな感情を抱えているため、自然な笑顔を見せることは少なく、全体的に暗い印象を与えるのです。

ほかの人が楽しそうにしている場面でも、どこか浮かない顔をしていることが多く、周囲は「つまらなそう」と感じます。

この暗い雰囲気は、他者の気を引いたり同情を集めたりする手段として、無意識に利用することもあるでしょう。

目が笑っていない

エナジーバンパイアは、目が笑っていないことが多いです。

表面的に笑顔を作っていても、目が感情を伝えていないため、相手は違和感や不安感を覚えます。

目が笑っていない理由としては、以下のような心理が反映されています。

内面的な孤立感が表れている
他人との交流に興味がない
自分を守るために距離を取ろうとしている

また、相手を試していたり、値踏みしていたりするような場合も、感情のない目つきをしているでしょう。

口角が下がり険しい顔つきをしている

口角が下がっていると、常に不満や否定的な感情を抱えているような印象を与えます。この険しい顔つきは、不機嫌そうに見えるため人を遠ざけます。

エナジーバンパイアは、自分の中に溜まったストレスや不安を隠しきれません。

それが顔の筋肉の緊張や下がった口角として現れるのです。自分の内面の混乱が、外見に現れているといえるでしょう。

表情の変化があまりない

エナジーバンパイアは、感情表現が乏しい場合が多く、他人との感情的なつながりを築くのが苦手です。

そのため、喜怒哀楽が顔に出にくく、無表情に見えることがよくあります。

これには、過去のトラウマや自己防衛の心理が関係している場合もあるでしょう。

周りから見ると「何を考えているのかわからない」「興味がないのでは」と感じられ、人間関係において誤解を招くことも少なくありません。

時には、相手に冷淡な印象を持たれることもあるでしょう。

冷たい目つきをしている

エナジーバンパイアの視線は、相手を観察するような冷たさや、刺すような印象を与えることがあります。

この冷たい目つきは、相手に威圧感を与えたり、不快感を引き起こしたり場合もあります。

無意識のうちに他人のエネルギーに敏感に反応し、観察することで自分が得られるものを探っている心理が現れているのかもしれません。

また、親しみにくい視線は、自分自身を守るための防御反応として表れている場合もあります。

顔色が悪い

エナジーバンパイアは、ストレスやネガティブな感情を抱え込むことが多く、その結果、顔色がくすんで見えることがあります。

不健康な生活習慣や慢性的な疲労も関係している場合が多く、肌の血色が失われることで周囲に「疲れている」「元気がない」と感じさせます。

顔色が悪いことは、彼ら自身のエネルギー不足を表しているのかもしれません。

この外見的な特徴が、他人からの心配する気持ちや注意を引く手段として働くこともあります。

エナジーバンパイアの行動チェックリスト

以下のチェックリストを使って、あなたの周囲にエナジーバンパイアがいるかどうか、確認してみましょう。

あるいは、自分自身がその特徴を持っていないかをチェックしてみるのもいいかもしれません。

該当する項目が多いほど、「エナジーバンパイアの傾向がある」または「エナジーバンパイアの影響を強く受けている」ということになります。

＜エナジーバンパイアの特徴的な行動についてチェックしてみましょう＞

1. 会話やコミュニケーションに関して、次のような特徴はありますか？

相手の話を聞くよりも、自分の話をすることのほうが多い
会話が終わった後、相手がなぜか疲れていることがある
問題が起きたとき、解決策を考えるより、愚痴を言うだけのことが多い
他人の話題や成功話を聞くと嫉妬心が湧き、批判的な態度をとってしまうことがある

2. 感情のコントロールに関して、次のような特徴はありますか？

自分の感情を周囲の人に頻繁に共有し、共感や慰めを求める
小さな問題を過剰に大きく捉え、他人に助けを求めることが多い
他人の幸福や喜びに対して、素直に喜べない自分がいる
相手を褒めるよりも、欠点を指摘することのほうが多い

3. 人間関係に関して、次のような特徴はありますか？

他人に頻繁に助けを求めるが、自分は他人を助けることは少ない
他人に依存している感覚があり、ひとりだと不安を感じる
自分の悩みが解決するまで、他人の時間を独占する傾向がある
相手の都合を考えず、自分の話したいタイミングで連絡をする

4. 行動や影響に関して、次のような特徴はありますか？

他人が自分の言動にどう反応するかを気にしすぎてしまう
他人からのフィードバックを、素直に受け入れられない
周囲にいる人が、自分と一緒にいることで元気を失っているように見える
チームやグループ活動において、自己中心的な行動が目立つ

＜結果の確認方法＞

0～3個該当：エナジーバンパイアの影響や傾向は少ないと考えられます。健康的な人間関係を築けているといえるでしょう。
4～7個該当：少し、エナジーバンパイア的な特徴や影響がありそうです。意識的にコミュニケーションや行動を見直してみましょう。
8個以上該当：エナジーバンパイアの影響を強く受けているか、自分がその傾向を持っている可能性があります。周囲との関係性を考え、適切な距離を保つ努力が必要です。

具体的な対処法についてはこのあと解説していきます。